冷えた指先で明日を撫でるとき そっと窓辺に立つあなたを見る 外は相変わらずの雨で 紫陽花がしとしと一人で笑っていて 世界は呆れるほど悲しみで満たされていた 描いた未来など水溜りには無くて 弾け飛んだ水滴の中に希望は生まれて ただ透明な雲の涙が 労わるように 枯れた大地を撫でていく .