終わりが見えた始まり おいてけぼりの女が 手をそらに伸ばして泣いている どうでもいいという言葉で 片付けてほしいんじゃなくて 大丈夫とただ 背中をさすってほしいだけ 無償の優しさはやはり どこにもおいていないのか 甘ったれた勘違い 探すことさえやめた秋の夜 赤子になりたい 羊水に包まれて眠る いのちになりたい