失くすことに慣れすぎた私は
作り出すことも拾うこともへたくそで

どうにも錆びた鉄のようにしか

体は
掌は
動かなくて


日向を知らない雑草ばかりが暮らす廃墟のなかで

ただ
立ち尽くすだけ