織。 織っ。 織っ!! 胸の奥の声は大きくなっていく。 やがて一つの 空き教室らしきところに辿り着く。 声はここからした。ハズ。 ドアを開ける前に、 武器となるものを持っていないことに 気付いた。 でも、 いまさら取りに行く気にもなれないし、 それに、 戻ってこれないというのもある。 「…。」 約5秒の試行錯誤の結果。 私は素手で闘ることにした。