バスから降りて歩く事数分。 私とお母さんは高校の校門の前に居た。 周りには知っている人なんていない。 一人ぼっち高校生活を送る自分の姿が 脳内に浮かび、顔を歪める。 「さあ、速く会場に向かおう!」 一方、お母さんは何故かテンションが高い。 「はやくはやく!」 子供みたいにはしゃぐお母さんに引っ張られ、 私は入学式会場である体育館に向かった。 何か先が思いやられる。 はあ・・・・・・・。