原は天高くに在り【短編】

「そういうものと、割り切らなければならないのですね」


 わざと明るめに言う彼女の笑顔はどこか苦々しいもので、いたたまれない。
 アマノタヂカラヲは彼女の細い肩にそっと手を置く。


「立ち直る道はきっと一つではないのだよ」


 そう言う自身をも納得させようとしているような口ぶりに、アメノウズメは何かをふっ切るように頭を上げ、その眼を僅か潤ませ数度しっかりと頷いた。
















 やがて、煌々と松明が闇を燃やす中、常世長鳴鳥(トコヨノナガナキドリ)の高い高い鳴き声が空高くに上がっていった。