「力ですか?ありますよ、もちろん」






ほんとっ!?

すごい!




「どんなの?」




私はもちろん興奮気味。






「大したことじゃないですけど……願いをかなえてあげられるんです」







ちょっと照れながら、雅は言った。





「百合子さんの願いも、かなえてあげられますよ。そんなにでかいことじゃなければですけど」






す…すごい!


なんでもお願い事がかなえられる、ってことでしょ?





なんだか、夢みたい。

そんな人が近くにいるなんて。





あ、人じゃないのか。