キーンコーンカーンコーン…





ガラッ




先生が入ってきた。




「みんな、今日は転入生が来てるわよ。立て続けに2人もなんて、みんなラッキーね?
さあ、はいっていいわよー」





ガラッ






………………………え?




「さ、自己紹介始めちゃって?」



「はい。どうも、白羽雅といいます。よろしくお願いします」




そう言って、私の方を見てニコリと笑った…




…雅。





「なんか、カッコイイね?雅君」



こっそりと、隣の席の綾が私に耳打ちした。




私はそれどころじゃない!




今日一日、わたしは一度も雅の方をむけなかった。

…視線は感じてた。