香る紅

「今日も素敵なまでの滑り込みセーフでしたねえ。というか、昨日あんな状態で帰ってこられたのに、学校に行ってよろしいんですか?お休みされた方がいいのでは・・・。」

運転手の逆井さんは心配してくれているけど、半分呆れているようだった。

まぁ、呆れられても、しょうがないよね・・・。

昨日もそうで、しかも気を失って早退したのに、今日だってこんなぎりぎりに来て。

体調のほうだって心配されて当然だし、呆れられても当然。

「大丈夫ですよ。しっかり、復活しましたから!」

これは本当で、補助剤のおかげもあって、しっかり全快したのだ。

「でしたらいいんですよ。確かにお顔の色もよろしいですし・・・。」

よかった、まだ微妙に血色が悪いの、ごまかせた。

これは、美詠子さんのメイクのたまものだ。