* * *





「はぁ……」




「…………」



 どうしたんだろ、稚尋。



 朝からずっとため息ばっかりついてる。









 心配になった澪は稚尋の前に立った。



 そして、言った。









「朝から元気ないね? なんかあった?」




 澪の言葉に、稚尋はゆっくり顔をあげる。





 そして、力無く笑いながら言った。




「実の弟が、昨日から居候する事になって」



 あー!


 それで昨日、弥生君はあんなに大きなバックを持ってたんだ!




 澪の中に、妙な納得感が生まれた。