いつもと何ら変わりない日常が始まるつもりだった。


 今日は日曜日だから、ゆっくり起きて、テストが近いから予習して……。



 自分なりの休日プランを立てていた矢先、事件は起こった。










「えっと……今日は図書館に行って……それから」





「ママ」




「そうそう、ママに……え? ママ?」








 澪が振り返ると、そこには幼稚園くらいの男の子がいた。




 どうしてあたしの部屋にいるのかは、全くもって謎だけど。









「君、どこの子?」




 目元がちょっぴり稚尋に似ている気がする。



 多分、稚尋が小さい頃はきっとこんな感じなんだろうな……。



 そう思うと、なんだか笑えてきた。












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