まばゆいフラッシュが目の前でたかれる。

 そんなに人が多かったわけでもない。

 でも、人前に出たことのないあたしにはいっぱいいっぱいだった。

 あたしは投げかけられた質問に精一杯答えた。

 杉田さんは涼しい表情で答えている。

 あたし以外はみんなそうだった。

「成宮監督に」

 その言葉にあたしの胸がどきんと高鳴った。