神が愛した一輪の月光花 光輝く者は神に 新しく名を付けてはどうかと 提案した 神は考えた 確かに、月光花は数を増やし 自分が愛した花と同じ名をもつ花は数多く在る そして神は愛した花に 彼女だけの名を付けた 月の姫 ―月姫<ツキ>―