8人並んでのムカデ

何度も、何度も、転んで
大笑いした。


コブ斜面では、美紀が酷い転び方をして、大きな声を出して泣いた。

『おい、大丈夫かよ!!』

必死で美紀の頭をさする雅彦

リフト待ちでは、歩夢と一也が、些細な事で喧嘩して、2人でむくれたままリフトに乗っていた。


加奈と哲太はコブバーンにはまり、半日 コブばかりにトライしていた。


『める、早く来いよ!!』

エッジをきかせて軽やかに止まると、ゴーグルを外して、幸也があたしに手招きする。

得意気な表情

ハッキリ言って、生意気だ
生意気で、憎らしくて…

心の声は、そこでストップした。

この先に続く想いは、禁止だ。


だって、明日 あたしは東京に帰るんだから。。。

もう。。二度と


幸也に逢うつもりは、無いのだから。。。