近寄って樹くん、って呼ぶと樹くんはゆっくり顔をあげた。


か、カッコいい!!

私は胸がキュンとしすぎて、樹くんの顔がまともに見れなくなってしまった。

だから、自分が遅刻したことを謝ることすら頭から飛んでしまっていた。


そう、要するにテンパッていたのだ。



その後、樹くんとは映画見に行った。


正直映画よりも隣の席にいる樹くんの手が樹になっていた。


恋人つなぎしたいなぁ


チラチラ横の樹くんを見ると、樹くんは映画に夢中でこっちを全然見ないので、がっかりした。