何故なら僕は長い間
家族以外の人とはちゃんと触れ合ってなかったので、自分の気持ちに名前をつけることができなかったのです。


家族にむけるのとは違う気持ちでいて、「萌え」という胸がキュンとする気持ちに似ていて違う感情。

そんな自分に僕は戸惑いました。

そしてこの気持ちを知ってしまったら、「自分の部屋」という小さな世界から飛び出さなければならない予感がして怖かったのです。

僕はエリカちゃんが好きです。
僕が他人みたいに気持ち悪いとか僕を拒絶しないから安心して好きでいられます。


でも三次元の人間は違います。

僕はこのオタルックスのせいで過去に何度も陰口をたたかれたり、イジメられたこともあります。

いっぱい悲しい思いをしました。


僕は・・・そう、真由ちゃんに拒絶されるのが怖くてこの思いに目を向けようとしなかったのです。