side樹



「好きです。付き合ってください」

一時間前に

17年間夢にまでみた告白をされた僕。

「へへへ・・」

思わずそのことを思い出し、にやける僕。


そりゃあ、浮かれまくってるとも。

そうやって、笑っては黙って、笑っては黙る、
僕の頭に突然
激痛がはしった。

何事かと思い、
後ろを振り返ると

「おまえキモいから。
ってかいきなりA型のキャラじゃなくなってるから。
読者にきっと白い目で見られてるぞ」


そう言って僕を変な目で見る悪友?のヒロがいた。

コブシをあげている事から、どうやら僕を殴ったようだ。

その事にムッとしながらも、
僕のキャラを取り戻すためにコッホンと咳払いした。

「俺が告白されたからって、やっかむ男はモテないぞ」

「は?樹マジで大丈夫か?

それより、どんな子だったんだ?名前はなんだ」


「佐伯菜月さん。
美大に通ってるらしい。」


僕は告白をしている彼女のサラサラとした黒髪や、
吸い付くような白い肌を思い出して、
ニマニマといった。

そんな僕の姿を見て、ヒロは肩をすくめて

「だめだこりゃ」

って言ったコトは僕の耳には入ってこなかった。




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設定



佐伯樹 主人公 高二校生 男 心の中では僕だが、いつもは自分のことを俺と呼んでいる。

松田宏 樹の友達 通称ヒロ(そんまんま笑


渡辺菜月 大学生 樹が好きらしい