ちょっとそこまで世界征服してきます



ロードの言葉に、はいと一つ返事をして執務室に向かう前


「そうだ、クロス。私の代わりにトム君と遊んで来てくれませんか」


お願い事

別に断る理由もないので、クロスは承諾したわけだが


「……姫?どうしてそんなに笑っているんです」


妙に口を綻ばせている姫が気にかかった


よくよく見れば、ロードもどこか『耐えきれない』ような顔をしていて――疑問に思うも知るすべはなく


クロスは姫の指示通りに街に向かった


「……また顔を真っ赤にしながら帰ってくるぞ、あいつ」


「いじめがい――もとい、クロスは可愛くて仕方がないからついつい」


クスクスと笑う姫の先にはクロスの後ろ姿


ゆらゆらと『俺天才』の文字が書かれた称号が踊っていた