「ありがとう増沢君、おかげで勇気がもらえたわ……本当にありがとう」

彼女はそう言うとバイオリンが入ったケースを持ち、ニコッと笑うと俺の前から立ち去った。





彼女と話してみて分かった





俺はやっぱり……彼女が好きなんだ……





彼女の悲しそうな顔を見たとき……


心がチクッと痛んだ