封印の間ではレガートが結界の中を見つめていた。


巨大な水晶球の結界の中では少女が眠り続けている。

思わず目をひく蒼銀の髪に真っ白い肌。


そして、腕のリング。


何かわかりそうでわからない。


何かのきっかけでふっと思い出すことのできるような、そんな感じがする。


やがて、レガートは気難しい表情を浮かべたままその部屋を後にするのだった。