フィリシアの意識はそこで途切れた。
がくりと膝を折り倒れるフィリシアを、アヤトが抱き留める。
「フィリシア!?どうした、おい!」
アヤトが呼びかけるも、ピクリとも反応がない。
「フィリシア、一体どうし…キャア!!」
ダリアが言葉を発した直後、突如風が勢いを増し、四人を打ちつけた。
吹き荒れる風を前に、もう進む事が出来ない程だった。
そんな中、刃のような風が襲い、四人はバラバラに吹き飛ばされてしまった。
アヤトの腕の中から、フィリシアが離れる。
「フィリシア!」
掴もうと腕を伸ばしたが、風がアヤトの腕を引き裂いた。
「っつ!!」
アヤトの腕から鮮血が滴る。
フィリシアはそのまま、深い深い闇の彼方へと消えていった。
アヤトはフィリシアの名を叫ぶが、風にかき消され届かない。
そして、刃のような風はユウとダリアも引き裂いた。
「キャア!ユウ!ユウー!!」
ダリアとしっかり繋いでいた手も、風は無残に引き裂いた。
「絶対、探しに行くから!ダリア!」
風に声は消されたが、ダリアにはユウの言葉が伝わった。
ダリアはふわりと笑って見せたが、次の瞬間にはその姿を闇に消した。
「ユウ!ダリアー!」
そして、四人は、バラバラに闇の中へと姿を消した…。
――――――――――……
がくりと膝を折り倒れるフィリシアを、アヤトが抱き留める。
「フィリシア!?どうした、おい!」
アヤトが呼びかけるも、ピクリとも反応がない。
「フィリシア、一体どうし…キャア!!」
ダリアが言葉を発した直後、突如風が勢いを増し、四人を打ちつけた。
吹き荒れる風を前に、もう進む事が出来ない程だった。
そんな中、刃のような風が襲い、四人はバラバラに吹き飛ばされてしまった。
アヤトの腕の中から、フィリシアが離れる。
「フィリシア!」
掴もうと腕を伸ばしたが、風がアヤトの腕を引き裂いた。
「っつ!!」
アヤトの腕から鮮血が滴る。
フィリシアはそのまま、深い深い闇の彼方へと消えていった。
アヤトはフィリシアの名を叫ぶが、風にかき消され届かない。
そして、刃のような風はユウとダリアも引き裂いた。
「キャア!ユウ!ユウー!!」
ダリアとしっかり繋いでいた手も、風は無残に引き裂いた。
「絶対、探しに行くから!ダリア!」
風に声は消されたが、ダリアにはユウの言葉が伝わった。
ダリアはふわりと笑って見せたが、次の瞬間にはその姿を闇に消した。
「ユウ!ダリアー!」
そして、四人は、バラバラに闇の中へと姿を消した…。
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