「さて、そろそろ戻ろうかなっ。久々にフィリシアと話せて楽しかった。」


残っていた冷めた紅茶を一気に飲み干した後、ダリアは立ち上がった。


「ねぇ?最近随分と閉じ籠りっぱなしだけど、たまには出てきてよね!」


「うん…ちゃんと…━━」


立ち上がった瞬間だった。

フィリシアの視界がぐわんっと大きく歪む。


同時に、ものすごい吐き気に襲われフィリシアは前に倒れ込んだ。


ダリアの驚いた表情が目に映る。


どさっと、フィリシアはダリアに倒れ込んでしまった。


フィリシアの体重に押され、ダリアもどさっと倒れ込む。