その後、息を切らしながら中庭にやってきたユウも加わり、やっとの事で中庭に現れた全ての魔物達を排除することができた。


「ふぅ…、やっと終わったわね。何で城内に魔物がいるのよ…」


はあっと一息ついたミシャがアヤトに尋ねる。


「…。」


アヤトは何も言わず、その場を立ち去ろうと背中を向けた。


「え、ちょっとアヤト!」


ミシャがアヤトを引き止める。


アヤトは立ち止まることなく歩き続ける。


「…っアヤト!!」


今度はフィリシアがアヤトを引き止めた。


アヤトがピタッと足を止める。