本来ならばあるはずの無い、太陽族の城内に、闇族の気配を感じたのだった。


「え?」


フィリシアの発言に、アヤトは眉をひそめ怪訝な表情を見せる。


どうやらアヤトには、闇族の力は感じられないようだった。


「だっておかしいよ。この間、ゼオが現れた時もおかしいと思ったんだ。


レガート様の結界は強力。だから、たとえ闇族でもそう簡単に破れる筈がないと思う。


…中から、誰かが結界を裂く可能性はあるの?」


「…闇族と通じている者がいるって言いたいのか?」

その時、アヤトを目掛けて数匹の魔物が攻撃してくる。


アヤトはそれらをいとも簡単に剣で引き裂いた。


ギャアと悲鳴をあげて魔物は消滅した。