工藤君は軽く微笑むと、前を向いて歩いていく。


朝から刺激は強いけど、嬉しい……



「あと10秒ー♪」


「えーー!?」


カウントされる中、必死に必死に必死に



「……浴衣!浴衣でしょ!!」



「…………正解♪」


私はやったー!!と手を上げて喜んだ。
それを見て朱里はケラケラ笑う。



「ねぇ!柄とか色、どんなの買ったの?」


朱里はニコッと笑って



「内緒♪」



「えーー……」


バタッと机に倒れこみ、教えて、教えて・と制服を引っ張ってみても、いたずらに笑い



「教えな〜い♪」


もー……