「じゃ、時間も時間だし、そろそろ」



そうだよね…。もう1時間になる…。


名残惜しいけど、工藤君は合宿から帰ってきてヘトヘトだよね。



「うん」


「じゃ、土曜日な」


「うん。じゃーね」




って……携帯を耳から離せないでいる。



工藤君は………




「………本当に切ってもいいのかよ」



思わずクスッと笑ってしまった。



「……元気?」


「おぉ、この通り」


「あはは!合宿、おつかれさーま!」


「おぉ、マジで疲れた。じゃ、今度こそ切るぞ」


「うん!じゃーね!」



―――プーップーッ…




ムフフ……。


ニタニタ笑顔が止まらない。



――ボフッ!



枕に顔を埋め、コロコロ寝返りを打ちながら、明日からの撮影の気合いを入れた。