大和君が私の事を…?


1年の頃から…。


一緒によく本の話とかして笑ってた。


大和君はクラスの皆と仲良くできる、本当にいい人だけど…。



「ごめんなさい…私、好きな人が居て…気持ちは嬉しんだけど…」


ちゃんと言えてるかな…自分でもよく…解らない。


大和君はガクッと俯き、はぁ・と大きく息を吐いて顔を上げた。


何か…スカッとしてる。



「解ったよ。好きな人居るなら、しょうがない。相沢も頑張れよ!」



そ・そんな事言ってくれるなんて…



「うん!ありがと!」


「あはは!図書室で俺の事見かけても避けたりしないで?それだけは頼むよ」


「うん…解った」


「じゃ、ありがとう。聞いてくれて。俺、図書室行くから」


「うん。私の方こそありがとう。じゃーね」