「今日は事務所に来てもらおうとも思ったけど、顔も出したかったし、だから来たんだ」


「何?」



するとお兄ちゃんはカバンから紙を出し



「撮影は夏休み入ってすぐを予定している。まぁ、インタビューはないけど、愛ちゃんは9月発売ので1周年って事で」



やるか自分で決めて・とマネージャー口調で言うお兄ちゃん。



「やります」


「……いいのか?」


「うん。やる」



「ルイ……これじゃー……」


紙を見た、お姉ちゃんが目で訴えてくる。



「うん。でも、それとこれとは関係ない。仕事、好きだし、だからやる」




「く・・苦しい……」



偉くなったな…、さすが私の妹。


お兄ちゃん、お姉ちゃん、一緒に抱きついてきて、そう頭を撫でられた。