ここで拒否したら、写真どうされるかわかんないから。


『分かりました!!』


イヤイヤ送信した。


「ヤナちゃん。お昼食べたら、マキの件でちょっと確認取らなきゃいけない事あるから戻り遅くなるね。」


「分かりました。」


「ごめん、よろしく。」


いつもと変わらない素振りで嘘をついて、すぐに七瀬のマンションに向かった。


ピンポ~ン


しかめっ面でオートロックの部屋番号を押した。


「遅い。」


仕事を抜け出してきた人にその対応!?


ドアが開くと、重い足取りでエレベーターに乗り込んだ。


部屋の前に着くと、インターホンを押す指さえバーベルのように重い。


「どれだけ待たせるんだよ。」


ドアを開けて出てきた言葉がそれ!!!


エレベーターでここまで来るのに、2分くらいしかたってないでしょ。


「ごめんなさいね!!」


イヤミっぽく言ってやった。


さっさと冷蔵庫の前に行くと中身を物色。


遊んでるわりには、そこそこ食材は入ってるんじゃん。


彼女がいるから当たり前か。


急いでご飯作って、会社に戻らなきゃ。


テキパキと料理を作ってると、なんか嫌な視線を感じる。


ふと顔を上げた。