その男☆ナルシストにつき!!


「分かったわよ。」


もう、投げやりだ。


「安心しろ。ほかのヤツには見せないから。」


グッと顔が近づいてきた。


「当たり前でしょ?!」


顔が見たくなくて、視線を足元にそらした。


「使われたら価値がなくなるから。」


いきなり抱き寄せると、小さくつぶやいた。


もう、払いのけて抵抗すらできない。


逆らったら写真をどうされるか分かんないし。


憔悴(しょうすい)しきって顔を反らすしかなかった。