「それで、今回の記事なんですが、城金龍翔の相手は単なる幼なじみで、ご飯くらい一緒に行きますよ。」


「そういわれましても、担当の亀本が不在なものですから…。」


決まりきった事を言ってんじゃない!!!


「早急に記事の削除ならびに、訂正をしていただけないんであれば、今後ラウンドロックからのタレントの使用は停止させていただきます。」


ファイズが使えなくなったら、売り上げ激減でしょ?


「…編集長と変わります。」


よし。


物分りいいじゃん。


「……ニシニチの編集長の香田(こうだ)と申します。」


早かったわね。


「ラウンドロックの宮元と申します。」


「亀本の記事ですか?」


「はい。事実関係の確認を取った所、幼なじみで、たまに食事はする仲だとの事です。もし、即時に記事を削除して訂正をしていただけないなら、うちのタレントは一切使わせません。」


ここまで強気に出るしかない。


「……分かりました。」


よしっ!!


これで、何とかなると思う。


電話を切ると、時計を見た。


7時か。


今から行けば、何とかラストには間に合うかな?


松田さんに内線で説明すると、ダッシュで事務所を出た。