「いや。この写真て、どこから出たんだよ。」


「美坂の元マネージャー。」


「あの女!!」


グッと唇をかみ締めてる。


やっぱり、本当だったんだ。


急に、怒りが治まって。


それと同時に、苦しいくらい胸が締め付けられる。


七瀬も頑張ってるって思ってたのに。


裏切られたから?


「こんなことして、映画もライブもダメになるんだよ?どれだけの人が悲しむと思ってるの?七瀬のファンが、どれだけ泣くか考えたの?」


あたしまで泣けてきそう。


「…違うんだ。」


ポツリとつぶやいた。


「いいわけ?あたしにするより、藤原さんに言ったら?」


今頃、慌てて対処してるだろうから。


「さっき、電話来た。」


「なんだって言ってた?」


「ちゃんと説明したよ。このあと、伊吹が来たって。」


「あたしが?」


嘘もいい加減にして。


あたし、こんな写真知らないし。