「し○む○のセールで3点セットで¥980です。」


無表情で答えた。


「うっそ~、信じられない。どこかのブランドかと思った。」


女の子達が、ニッコリ笑いながら近寄ってくる。


はぁ~ん。


この子達キャバ嬢じゃなくて、売れないグラドル達か。


あたしに気に入られて、黒崎に取り入りたいワケね。


多いんだよね。


業界で黒崎がマネージャーって言えば、売れるって保証書付いてるようなものだから。


黒崎にマネージャーしてもらって売れたい奴等。


「ごめんなさい。黒崎とは、プライベートで仕事の話は禁止になってるから。」


ニッコリ笑顔で核心をグサリ。


「えっ…。」


この固まり方、やっぱり図星だったか。


さっさと終わりにして、こんな所から一秒でも早く消え去りたいし。


マキの所に早くいかなきゃ。


固まる女の子達をすり抜けて、ソファに座るKEITAの目の前に仁王立ち状態。


「これ、頼まれたから。遊び捨てたキャバ嬢に恨みでも買ったんじゃない?」


目の前のテーブルに、ポイッとパソコンでプリントした用紙が入っている封筒を投げ出した。


「ああ、どうも。」


イヤミが深く刺さりすぎた?


困惑してるし。


「黒崎さんと同じで、奥さんも仕事できる人なんですね。」


JYUNYAが場を和ませようとしてる。


「でも、ネット見てるだけなんて、誰でもできるじゃん!?」


さっきまで人をちっちゃくて可愛いって言ってたのに。


黒崎と繋がれないって分かったら本音ですか。