「はい。」


やっと出た!!


「もしもし?ネット部の宮元ですけど。」


「あぁ~、やっぱり。オレに相手して欲しいんだろ?これからKETAなんかといつもの所に居るから来い。」


ガチャッ…。


なっ…なんなの!?


一方的に電話切るなよ!!!!


だぁ~れが、アンタみたいなナルシストに相手にされたいって!?


全ての女が、アンタのことが好きだと思うなよ。


あぁ~!!!!


腹立つ!!!!!


殴ってやろうかと思ったけど、明日あたり藤原さんに倍返しで殴られそうだし。


「うちの大事な商品に何やってんのよ!!!!」


って、背景に怒りの炎を背負って、ネット部に殴りこみに来る姿が想像できる…。


大体、いつもの所ってどこ?


………確かネットで噂になってたような。


パソコンを開くと、城金七瀬とKEITAを検索した。


「やっぱり…目撃談多数じゃん。ここか。」


いつもみんなが集まってるって噂の『サンジュ』ってカラオケか。


張本人もいるし、アイツじゃなくてKEITA本人に書き込みの画面プリントして渡せばいいや。


で、文句のひとつでも言って帰ってこよう。


さっさとKEITAの書き込み画面をプリントすると、封筒に入れて急いでサンジュに向かった。