「あれで七瀬、小さいときはよく泣いてて。変な話、トイレは独りになるからって泣いちゃって、いつも誰かが手を繋いでないと入れなかったんだから。」


「見えない!!」


「でしょ?!そこからもう、寂しがりやだったね。大人になってそんなんじゃ困るって、お母さん泣いてたし。」


2人で笑ってた。


帰る時には、メアド交換して。


またご飯を食べに行く約束をして帰った。


楽しいはずだったのに。


帰ってメールが受信されてるのに気づくまで。


莉南さんかな?


『あさって、夜に時間できる。約束忘れるな。』


七瀬からだ。


あさってって…。


絶えられないくらい逃げ出したい。


笑ってた顔が一気に暗くなった。