「仮眠室じゃないかな?昨日徹夜だったみたいだから。」


ナイス!!


ヤナちゃん。


素敵な連携プレーだわ。


「そうか…。ありがとう。」


ヒョッコリと頭を出すと、入り口を確認した。


七瀬は帰ったみたい。


ふぅ~っとため息をつくと、イスに座った。


「先輩、どうしたんですか?」


「あっ、ほら、藤原さんにあんまり関わるなって言われたし。」


そんな感じのことは言われたし。


「大変だな。」


この間、藤原さんが来たから信憑性大。


「まぁね。」


色々あって逃げてますなんて言えないし。


笑って話を終わりにした。


そんな感じで七瀬は、撮影で時間があったりすると、ネット部に来てたけど。


あたしは隠れてるか?


本当にいないかで…。


しばらく避け続けてた。


そのうち、忘れるだろうと思ってたし。


七瀬と知り合う前の生活に戻るような気がして。


でも、どこかで少し淋しかった。