いちようネット会社には連絡して削除してもらうか。


魚拓張られても困るからKEITAに連絡して、すぐに携帯番号変えてもらうしかない。


う~ん…。


あのナルシストに連絡しなきゃなのか。


ここは藤原さんに連絡して、ナルシスト七瀬に連絡してもらうか。


KEITAのこの番号がいまも繋がるか分かんないし。


手元の受話器を取ると、内線4番を押した。


♪♪~♪


「はい。芸能デスクの市貝(いちがい)です。」


「ネット部の宮元です。藤原さん居ますか?」


「藤原なら、今会議中です。緊急ですか?」


「いえ。じゃあ、伝言お願いします。城金七瀬の件で連絡くださいと。」


「分かりました。」


「お願いします。」


受話器を置くと、フゥ~っと一息。


2時間もしない内に、藤原さんからの折り返しが来た。


事情を説明し終わると、受話器の向こうからため息が聞こえた。


「ネット部って言うから、七瀬に何かあったかと思ったら…。七瀬じゃないのね。まぁ、KEITAの事務所には、こっちから連絡しておくから。七瀬には宮元から連絡して説明してちょうだい。今から七瀬の番号言うわね。」


「ちょっと待って下さい。あたしがですか!?」


それが嫌で藤原さんに連絡したのに。


「当たり前でしょ?自分が引き受けたんだから、最後まで責任持ちなさいよ。」


電話越しでも『NO』と言わせないこの熱い気迫。


押しが強いというか…。


さすが…やり手マネージャーだ。


「はぁ…。」


としか言えないじゃん。


そこまでハッキリ言い切られたら。


「それと、今日は黒崎遅いんでしょ?」


「多分。」