「朱兎…、女の方が得意だからって…。あの女の、連絡先聞いてきて…。何とかしてくれるって」


「ちょっと…待って?何とかするって…、どうやって?」


嫌な…予感がした。


「え…。わかんねーけど…。子供…堕ろすようにうまくやるって…」


「ば…バカじゃないの?…朱兎の性格分かってる!?もし…その人が朱兎に突き落とされでもしたら…。アンタだって、殺人者だよ!?」


朱兎なら…やりかねない。





愛斗と朱兎は…


雰囲気こそ似てるケド








…決定的に違う所がある。






愛斗は…


自分を傷つけても…他人を傷つけるコトは、常に避けてる気がする。







でも朱兎は


違う。









そう…


人を傷つけても、
何とも思わない。








むしろ…快楽。












残酷卑劣な


悪魔なんだ…。