吐く息が白い。 私は急いで教室の中に駆け込んだ。 「おっつー」 ナエがココアを飲みながらめんどくさそうに言った。 「アラ、美味しそうなもの飲んでらっしゃるのね。一口頂いてもよろしいかしら?」 私はナエの前に右手を差し出す。 「やらん」 「・・・ケチ」 私はナエの隣の席に座った。 窓際の特等席。 気付けば、窓の外一面、白に輝いていた。