もう来ないとは思ったけど、俺は待った。


美奈が来ると信じてた。


足音がする。


またジョギングのおじさんだと思い気にしなかった。


「空くん!」


はぁ…また幻聴か…


そう思って振り返らなかった。


すると、肩を叩かれた。


まさかと思って振り返ってみると、そこには美奈の姿はあった。


よかった。


やっぱり美奈は来てくれた。


そのあと美奈には本当の気持ちを伝えた。


明日からは普通に戻れる!


俺はずっとうかれていた。


――このときにちゃんと気づいてやれれば美奈はあんなに傷つかなくてすんだのに…美奈ごめんな。