昼暮れアパート〜ふたりは、いとこ〜


「重……っ」


…つーか、カバンめっちゃ重たい。

土産買ったからたしかに増えたやろけど、それにしても行きしより絶対重たなっとる気がするんですけど…。


同じ学科の友達、めっちゃ大勢から土産買ってこいっておどされたからな。

風間くん独り占め賃にしては安すぎやわ!とか。

…オンナノコってほんま恐ろしいわ。




風間は今日、めっちゃフツーで。いっつも通りで。

昨晩のことなんも覚えてないんちゃうかっていうくらい。


よー笑って、話して、食べて、でもな。



でも…今日1日、風間がウチに触れようとすること、なかってん。


いっつもならこっちが恥ずかしなるくらい、なんや構ってくるのに。



よっこいせ、どっこいせってふらつきながら階段上がって。

やっと二階について、ジーンズのポケットからカギ出して鍵穴に差し込む。


「ただいまぁ〜……」


たった数日あけただけやのに、どことなく懐かしい気分になる自分ちの匂い。

…普段は気にせんけど、やっぱあるんやなぁ。そのうちの匂いって。


放り投げるみたいに、玄関にドサッと荷物を落とす。

洗濯物だけとりあえず洗濯機に投げ込んでー。ほんであと……



「………ん?」