昼暮れアパート〜ふたりは、いとこ〜

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旅行の次の日も、遊びの予定はぎっしりやった。


どこにそんな体力あるんかっていうくらいな。

…って、まぁ深夜に重労働バイトしとった女が言うセリフやないんかもしれんけど。


朝はめっちゃ早起きで。
帰りの新幹線は、ほんま最終ギリギリで。


風間は昨日となんも変わらんくて。


よー笑ったし、よー話したし、あいかわらずよー食べたし。



…せやけど。




「ほんなら、ゆっくり寝ぇや」

「…ん、風間も」


駅からバイクに乗って、帰りついたウチの家の前。

日変わったんかな。まだ変わってないんかな。

アパートの下は、どっぷり暗くて。

バイクのライトが消えたら、周りなんも見えんくなるくらい。

ボロいアパートやからか、ゆいいつポストんとこにある蛍光灯がしょっちゅう切れとるねん。


バイクから降りてヘルメットを返したウチに、風間は旅行バックを渡す。

ずっしりした重みが腕にぶら下がって。

風間の手が、こっちに伸びてきて。



「─────」



頭に触れた瞬間、反射的に目ぇつむった。