そう言って顔を伏せる。
さっきまで心地いいと思ってた風間のサンダルの音も、急に心臓の鼓動と重なり出す。
ドキドキ、と、同じリズムで。
…なんなんちょっと風間くん。こっちまで恥ずかしいやんか。
なんでいっつもそんな恥ずかしいこと言うてまうんですかほんま免疫ないから直接心臓にくらうねんて!そういうの!!
なんや今体ん中でアドレナリンとかそういうのぶわーって出てるでな。
「あ………の、」
…ほら見てみ。風間のが移った。熱い。ウチの体温。体んなか。
「あー……うん。えーっと……」
落ち着け落ち着け、緊張したときは人を三人飲み込んだら…やないわ、人っていう字を手のひらに三回、で飲み込むフリするんやんな!人飲み込んでどうすんねん。
あー……いや、うん、つか……そう!そうや船!!船の話しようと思っててん!!
「あっあんな風間、ふね────」
ね、まで言えたんか言えてないんか。
突然降りてきた風間の口に、言おうとしとったこと全部とられてしもて。



