昼暮れアパート〜ふたりは、いとこ〜


「………ほっほな、腕相撲でウチに勝ったら着たろうやないか!!」


腕まくりして構えたら、なぜか風間がぶはっと吹き出した。


「ははっ、よっしゃ!ほんなら俺指三本にするわ」

「ハンデとかいらんし!言っとくけど高校んとき男子ゴボウ抜きでクラス一位やってんで、ウチ!!」

「ぶはっ…!!すごい女子高生やな、それ」

「負けたら明日どころか、そこのトイレでソッコー着替えてきたるわ!!」


…とか意気揚々と言いはなって、なぜか謎の腕相撲が開始されることになった。

サル無視や。っていうか、サルのがウチらに注目しとるし。


来てそうそう、一体何しとんやろ。

しかもなんでそんなに自信満々やったんか。

もっかい腕まくりして、3秒でケリつけたるわ!て思て、レディー・ゴー!!で、

ほんで、まぁ、




…その結果。




「なんでやねん…」


コンニチワーしとる自分の膝小僧を見つめて、でっかいため息。

…実際に腕相撲したら、10秒で風間に倒された。

10秒て。じゅうびょうて。ウソやん。風間腕そんな太ないやん。見かけでだまして実は腕力強いとかなんなん。アレや、ウチの底力はこんなもんやないねん!バイトで腕の筋肉酷使したから実力10分の1くらいになってんねん絶対…!!