昼暮れアパート〜ふたりは、いとこ〜

…いや、俺にもそれくらいの良識はあるって。


別れよか。

そうゆうたら、さくらは泣きそうな笑いそうな顔で


「やっぱりな」


…ってゆうた。何がやっぱりなんか、全然わからへんかったけど。

ごめんな。何回も言うたら、さくらはニッコリ笑ってペチって軽く頬を叩いてった。

全然痛くなかった。痛くなかったけど、心臓が絞られたみたいんなって。なんか無性に。



…無性にゆうに、会いたくなった。



正直な。引かれるかもしれんけどでも、


…正直、めちゃめちゃヤりたかった。無茶苦茶なんしたかった、ゆうと。


雰囲気とかそんなん関係なしに、貪るみたいな。弱肉強食みたいな、そんなやつ。

ゆうの泣きそうな顔が見たかった。

床に押し倒して、乗り上げて。

アイツ絶対本気で抵抗してくるからな。「床とかホンマありえん背中痛いそれ以前にお前の相手する気は毛頭無いわハゲ!!」…とかゆうてくるんやろな。

ワンパターンやからもうわかるわ。しかも俺、ハゲてないし。

蹴るし殴るしホンマ格闘技やからな。前に鼻にクリーンヒットした時は本気で縛ったろかと思(自主規制)




ていうか、な。




別にそういうの無くてもエエから、めっちゃ会いたかってん。