そういえば、今朝、教室で顔を合わせた射空は、僕の制服を見てぎょっとした顔になっていました。

わりと愉快な表情で、目を白黒させていましたね。

関目さんが言っていた、『はしかのようなもの』という言葉を思い出して、僕は、そんな射空を、不安な思いで見ていたのです。

それは、今も、消えていなくて……、

「なかなか、様になってたぜ、南」

新入生の列に戻った僕を、まどか様が、にやにや笑って迎え入れてくれます。