「わかっております、まどか様」

キッ、とした表情で、南が、俺の言葉を遮る。

わかっちゃいないくせに、だ。

素早く走らせた視線の先で、射空の体が、少し、痙攣するように動いた。

「帰るぞ」

目を覚まされると、面倒だからな。

舌打ちした俺は、南の手を、強引に引っ張っていた。