「続きは…自由になってからしよう」
あの約束は?
椿は自由になったよね?
でも肝心なあなたがいない。
私に「愛してる」ってあの台風の日に言ってくれたじゃない。この前の面会だって…「またね」って約束したじゃない…
戻ってきてよ、お願いだから。私のこと空から見てるんでしょう?
だったら降りてきて私を包んでよ…
疲れ果てた体を皐に預ける。
ゆっくりと息をして呼吸を落ち着かせる。
涙が止まんない。
拭いても拭いても流れてくる。
苦しい、辛い、寂しい。
ぽっかりと空いた穴を埋めるのは…あなたの存在。
少年院のある駅に着いたのは、昼になる少し前だった。
ゆっくりと体を動かし、東口に向かう。
私を支えてくれるのは皐だ。
「大丈夫?」「少し休もうか」「あそこまで歩ける?」
些細な優しさが空いた穴に浸透していく。
だからね、
ちょっと…痛いの。


