想うのはあなたひとり―彼岸花―



スクリーンの中の英雄は、ヒロインを敵から救うけれど、私を救ってくれた英雄は孤独という闇から救ってくれた。

寂しさ、孤独、虚しさ、辛さ。

苦しむ私に手を差し伸ばしてくれて、温もりを与えてくれた。
ありがとう、本当に。

もしあなたに何かがあったら私が助けにいくから。
それまで強く成長するから。



涙で歪む視界。
でも不思議なの。
はっきりと見えない世界が心地よいと思ってしまう。
受け止めたくない現実を見ないで済むからかな。

もう嫌だよ。
もう誰も失いたくない。




…どうして自殺したの?
聞きたくても理由は聞けそうにないね。
だってもうこの世界にはいないのでしょう?


…どうして自ら?
私に“強く生きろ”って言ったじゃない。
私にあんな言葉だけを残して…置いて逝かないでよ。





ねぇ、椿。
あなたは私と出逢えて幸せだった?



私という存在は椿にとって、どんな存在だったのかな。