想うのはあなたひとり―彼岸花―



でもちょっと待ってよ。
なんで御曹司がファーストフードでお腹を満たしてるのよ。
なによ…そのギャップ。

想像では長いテーブルにたくさん並べられた料理をゆっくり食べているのだと思っていた。
でもそれは間違っているのかもね。
御曹司でもファーストフード食べるのは当たり前か。




「だったら両親に嫌だって言ったら?」




「言えたらこんな苦労してないよ。言えないから悩んでるんでしょ?だって僕は両親がいなかったらただの人形だから」




ぐさりと刺さる。
リュウの言葉が深く刺さる。
痛い…早く抜いてよ。
血が滲むでしょう?
私血が嫌いなの。





「じゃあ人形だったら人形らしくすればいいでしょう?ちゃんと感情があるんだからあなたは人間なの。両親に歯向かうくらい強くなりなよ。初めから何もできないって決めつけてるから何もできないのよ。だから今まで玲奈に気持ちを伝えられないんでしょ?」